パズルとしてのルービックキューブの魅力の話。
今回はちょっと真面目な話。
ルービックキューブの本来の魅力と昨今の狂った魅力をお伝えして、キュービストが増えたらいいなと思って書きます。
明日友達に同僚にドヤ顔でルービックキューブについて熱弁できるようなりますよ、これさえ読めば。
はじめに
「一回完成させたらそれで終わり」だと思ってませんか？
ルービックキューブは趣味になりますよ。
中毒になりますよ。
「ルービックキューブに興味が無い」
「昔やったことあるけど、できなかった」
っていうようなキューブ初心者と
「昔はできたけど、それっきり」
「今ちょっと触ってて、六面完成はできるけど？」
っていう入門者へ向けた記事です。
最後まで読めばルービックキューブを買いに走ってしまうでしょうね、
間違いなく。
ムカつく言い回しのはしがきはココらへんにして、
長い記事になりそうなのでアウトラインを置いておきます。
ルービックキューブの素晴らしさ
ここで素晴らしさを箇条書きで紹介します。
実は結構簡単
ルービックキューブを６面完成なんて実は老若男女誰でも練習すればできちゃいます。そりゃあそうです。
一芸になる
誰でもやればすぐできるのに、難しそうなので、ふとしたタイミングで披露すればちょっとカッコいいです。履歴書の特技欄に「ルービックキューブ」って書けちゃいます。就活の時に突っ込まれたらこっちのもんです。この記事で予習したことを喋るだけです。
頭の体操になる
ルービックキューブを完成させるには頭を使います。解法を覚えた後だってルーチン化しません。いろんなところに頭を使うし、集中力は鍛えられるし、指先を動かすので脳に良いと言われています。したがって子供なら脳の発達に有用ですし、大人ならボケ防止に最適です。
お金がかからない
他の趣味と違って一度買ったらもうお金はかかりません。ルービックキューブはまず壊れません。お金のかからない趣味になります。園芸・釣り・ゴルフ・ゲームetc...いくら掛かるでしょうか？ルービックキューブは安いところだと百均に売ってたりしますし（セリアのルービックキューブはかなり高品質です！）、そこそこのものでもネットで５００円前後から、高くても１５００円ぐらいです。
ちょっとした時間でできちゃう
電車の中やカップラーメンを待つ間、お風呂に入っている時など、いつだってできちゃいます。電車の中でやる場合には、ルービックキューブの他に度胸も必要ですけど。
ただのおもちゃじゃない
ルービックキューブは数学的研究も行われおり、なにやら群論と関係が深いらしいですが（よく知らない）、どんな状態からでも２０手で完成できることが証明されていたり、公式大会が盛んに行われています。
一生楽しめちゃうほど奥がふかい
奥が深いです。あなたがルービックキューブにはまるというよりかは、ルービックキューブにあなたが吸い込まれます。これについては次の項でちょっとだけ書いてます。
ルービックキューブについて
簡単にルービックキューブについて説明しようと思います。
ルービックキューブっていうのは４０年ぐらい前に建築学者のルービックさんが開発した３×３×３マスの立方体のパズルで、日本では1980年代にツクダオリジナルから発売されて一大ブームになりました。
そんな歴史の話はどうでもいいんです。
ルービックキューブを前知識なしに解けるひとはほとんどいません。
知識なしで６面揃えられたらIQ130に相当するそうです。
IQ130以上とは全人口の上位5%の事ですから、「我こそは」という人はチャレンジしてみてください。
では、普通の人は（ネットで解法を学ぶとかして）どのくらいで６面揃えられるようになるのかというと、数時間程度です。今最もメジャーな揃え方であれば、たったの５つの手順を覚えるだけ。ちょっと敷居が低くなったでしょ。
ただ、「試行錯誤して自力で頑張る」というのは一度揃え方を覚えちゃうと帰ってこない楽しみ方なので、最初から解法をググるのはオススメしません。
試行錯誤してるときってなんだか「脳が発達してる！！！」って感じだしね。笑
さて、じゃあ６面揃えるの最速の人はどのくらいで揃えちゃうかっていうと、
単発の公式世界記録では5.55秒(記事書いてる時点で。)
日本記録だと6.09秒。
そんなこと言われたって気が遠くなるだけなので、手近なとこの指標としては、揃え方を覚えて最初は１０分ぐらいかかりますが、２週間ぐらい触ってれば１分以内に揃えられるようになります。
そこから先の指標の話は記事の後ろのほうでまた書きますけど、
このぐらいになってくると、手も慣れてきて、最初に覚えた「５個の手順」だけでは物足りなくなってきて、深い沼に一歩足を踏み入れ始めるのです。
最初の５つの手順とは、簡易CFOPとか簡易LBLとかっていう名前で、
ほんとにすごく簡単なんですけれど、そこから少しステップアップする場合、覚える手順の数が５から１２０に増えます。
ちなみに簡易LBLからLBLにアップグレードしたとして、縮むタイムは２０秒程度です。
じゃあ１２０通り完璧に覚えたら日本記録出せるのかって言うとそうではなくて、１０～１５秒を切ろうとするあたりでさらに深い闇が笑って待っているわけです。
空きスロット活用とか、透視とか、X-Crossとか、
心躍るようなテクニックも登場します。
動作が早すぎてルービックキューブが壊れるなんて日常茶飯事です。
この辺まで来るともう肩まで沼に沈んでいます。世界は６色です。立方体的なものが大好きです。ルービックキューブの滑りを良くするためのグリスやヤスリに課金したり、どの会社から新作が発売されるとかっていうことに気を尖らせたりする人もいます。ルービックキューブが５個ぐらい家にあったりします。３×３×３じゃないキューブに手を出すなんて当たり前です。
Tony Fisher's Rubik's Cube Type Twisty Puzzlesより拝借。
ま、途中からルービックキューブというよりスピードキュービングの話でしたが、とにかくルービックキューブは手軽に楽しむこともできるし、極めようと思えば突き詰めることもできる、というような話です。公式大会では２×２から７×７のキューブの競技までありますし、３×３の競技として、片手・足・目隠し・複数・最小手数なんていういろんな競い方もあります。国内では年間２０回ぐらい大会が開催されているようですよ。
じゃあルービックキューブ始めたいんだけど？
おめでとうございます！
あなたはもうこちら側です！まずはキューブを購入する必要がありますよね。
キューブはAmazonやTribox（記事最後のリンク参照）などで購入できますが、ここで気をつけるのは最初に「お試しだから」と言って百均などで買わないことです。
滑りや壊れやすさが全然違います。特に滑りは重要です。うまく回らないキューブはフラストレーションがたまります。
いいキューブを買いましょう。
しかしここでもう一つ気をつけるのは、「ルービックキューブ」はメガハウス社の商標ですが、メガハウス社のキューブはオススメしません。メガハウス社のキューブは知育目的というきらいがあって衝撃に対しては頑丈ですが、滑りだとか分解しやすさや耐久性で劣ります。
シール式のルービックキューブはシールが剥がれてきちゃいますし、お風呂で遊べないのでタイル式か一体式？のをおすすめします。
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個人的にはこれがオススメです。大会には使えませんけどね。お風呂の中で遊べます。部屋のインテリアとしてもとっても可愛いですし。ちょっと前なら無断使用されたTRCCの解説書付きだったんですけどね。
キューブを手に入れたら、まずは何も見ずにしばらく遊んでみるといいと思います。この時がルービックキューブで遊ぶ上で一番楽しい時間な気がします。
そして、飽きたら、いよいよ攻略です。
まずはTRCCという東大のルービックキューブサークルの教本がわかりやすくてオススメです。さすが東大ですね。
集中すればすぐに手順を覚えちゃって何も見ずに完成できるようになると思います。
最初は手順を思い出すので１０分とかかかってしまうかもしれませんが、早い段階からタイムを計測することを強くオススメします。自分の成長が目に見えるのは楽しいですよ。
タイムを計測する方法ですが、ストップウォッチや携帯の時計アプリもいいですけど、記録を残すという点では専用のアプリがたくさん出ているのでスマートフォンを持っている方はぜひ使ってみると過去の自分のタイムを見れたりして楽しいですよ。モチベーションにもつながりますし。
iPhoneアプリですけど、一つだけ紹介しておきます。
左上のstatsボタンで今までの履歴がグラフで見れるのが画期的です。また、公式大会で使われるタイマーと同じような仕様をタッチパネルで再現していてでおもしろいと思います。
もうちょっと色々書こうと思ってたんですけど疲れてきたのでこの辺にします。また加筆するかもしれません。今回は「パズルとしての」魅力の話でしたけど、次は「造形・インテリア・アクセサリーとして」の魅力についてでも書こうと思っています。
リンク
海外の優秀なルービックキューブを安価で検品済みで（！）売っているので重宝します。種類も豊富です。
教本はここのがとても優秀です
ルービックキューブについてのいろんな情報があります。
参考までに。
